実りの黄金色 秋まき小麦の収穫始まる
【芽室】全道の小麦作付面積の4割を占める十勝管内で、小麦の収穫作業が始まった。畑ではコンバインが力強い音を立てて、黄金色の小麦の穂を刈り取っている。
芽室町新生の田中宏明さん(73)は町内を中心に約130ヘクタールで小麦を作付けし、主力の「きたほなみ」が90ヘクタールを占める。20日から作業に取り掛かり、畑内では340馬力、刈り幅5・4メートルの大型コンバインがゆっくりと移動して麦を刈り取っていった。作業は10日間程度を予定、平年並みの作柄を予想している。長男の靖人さん(46)は「小麦は手を掛けただけ収量につながる作物。先は長いので、けがなく無事に収穫作業を終えたい」と話していた。
小麦は十勝の主要作物の中で最初に収穫時期を迎えるため、出来に関して農家や地域の関心は高い。現時点では開花期の天候に恵まれ粒数が多いなど、平年作以上が期待されている。収穫作業は今週末から来週初めにかけて本格化し、8月上旬まで続く。降雨による穂発芽を避けるため、農家は交代しながら24時間体制で収穫に当たる。(安田義教、中島佑斗)
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