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動画撮影時だけで18リットル消費 しほろ牛乳チャレンジが終了

動画の撮影や編集に携わった(後列左から)石村さん、古茂田さん、玉田さん

 【士幌】町、JA士幌町、町農業委員会などで構成する「町農業振興対策本部」(本部長・小林康雄町長)が5月から始めたプロジェクト「#しほろ牛乳チャレンジ」が、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に2日に公開した総集編で終了した。10本を超える動画には小林町長をはじめ、町や同JAの職員、酪農家、酪農ヘルパーら総勢90人が出演。撮影中に消費した牛乳だけでも18リットルに上り、狙いとする牛乳や乳製品の消費拡大に一役買った。

 プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響で給食向けの需要が落ち込む中、牛乳や乳製品の消費を促し、酪農業界を応援しようと始まった。町内の合同会社「SunVillage」を経営する石村茉矢さんに協力を仰ぎ、町地域おこし協力隊の古茂田紫乃さんと玉田夏菜さんを含む3人が動画撮影・編集の「実働部隊」を務めた。

 第1弾の動画は町役場で5月1日に撮影したもので、小林町長が牛乳を飲んでPRする内容。フェイスブックにユーチューブのリンクを貼り付け、視聴回数は2500回を超える。

 第2弾は町役場の若手職員が牛乳を飲み干す内容で、第3弾以降は町認定こども園の教諭たちによる牛乳をテーマにした演劇のほか、十勝農業改良普及センターの職員が牛乳を飲み比べするゲーム、酪農関係者と玉田さんによる乳搾り対決など、第10弾まで視聴者を飽きさせない動画になっている。

 最後の総集編には、本編に使われなかった「NG集」も3分にわたって盛り込まれている。

 町を挙げたプロジェクトに賛同する動きも見られ、町在住の川崎康さん(寿し大洋勤務)が代表を務める「ジャガイモンプロジェクト」も牛乳の消費拡大をPRする動画を独自に撮影し、ユーチューブに公開。町民の間でも牛乳のハッシュタグを付けた動画が投稿されるなど広がりを見せた。

 古茂田さんは「酪農を深く知るいいきっかけにもなった」と振り返り、石村さんは「士幌の良さをこうして動画にして“見える化”し、残せたことが大きい」と手応えを感じている。

 小林町長は「農業をこうして地域で支えていく必要がある。今回の取り組みと成果を検証し、今後につなげていければ」と話している。(小縣大輝)

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