幕別の古い倉庫をリノベーション 住民憩いのスペースに
【幕別】一般社団法人「NORTH ReDESIGH(ノース・リデザイン)」(帯広市)のメンバーらは、幕別町の築34年の倉庫を改修し、地域住民の憩いの場となるスペースを開設した。今後、音楽イベントやワークショップなどさまざまな用途で使われることを目指している。27、28の両日は内覧会を開く。
同法人は昨年3月、地域の活性化に向け、高校の同級生ら10人で設立。メンバーの一人である札幌市の1級建築士谷保明洋さん(53)が、幕別町内の公園や風景などに魅力を感じたことをきっかけに、3年ほど前から「高齢化や空洞化などの問題に歯止めをかけたい」と構想を練っていた。
昨年6月、改正建築基準法の施行で空き家の改修などに関する一部規制が緩和されたことから、実現に向け本格始動。国道38号沿いに立つ木造一部2階建ての空き工場(幕別町本町62)をリフォームし、工場の特徴を生かしながら木の温かみに包まれた憩いの場を造り上げた。倉庫内は、縦30センチ、横30センチほどの木のボックスを自由に組み合わせ、棚や仕切りとしてスペースをアレンジできる。
倉庫は、地域住民にレンタルし、交流会や展示会などで活用してもらう意向。谷保さんは「思いのある人に活用してもらい、地域とつながってほしい。この箱を拠点に地元の人たちと今後どのような町にしていきたいか意見交換ができれば」と話す。
内覧会は27日午後1時~同5時、28日午前11時~午後3時。地元アーティストによる音楽ライブや写真の展示を行う。同時入場人数を10人程度とする予定。問い合わせは谷保さん(090・2694・7135)へ。(沖田唯可)