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町民と都市部の人材マッチング 上士幌町がプロジェクト

7月1日オープン予定の「かみしほろシェアオフィス」

 【上士幌】町は、町民と都市部の人たちを結びつけ、新たなビジネス創出、拡大などを狙いとした事業「上士幌ビジネスエンハンスプロジェクト」を実施する。活動の拠点施設となる「かみしほろシェアオフィス」(町東3線247ノ4)が7月1日にオープンする。

 プロジェクトでは、都市部の企業に勤めている人が継続的に同町を訪れ、持っている知識や能力を生かし、上士幌の農産物の付加価値を向上させたり、販路拡大、新製品の開発、観光資源の新たな活用に結びつけたりする。都市部の人には兼業・副業として関わることでキャリア形成に役立ててもらう考え。

 町は、販路拡大や新商品開発など町内の人が求めていること、関わりを望む都市部の人、その人はどんなことができるのかなどを調べ、互いを結びつけるようイベント開催や情報を提供していく。

 同プロジェクトは5月、総務省の「関係人口創出・拡大事業」に採択(全国25団体)された。費用の696万円は全額補助を受ける。

 かみしほろシェアオフィスは木造2階建て、延べ床面積159平方メートル。フリーのワークスペースやオンラインでも会議や打ち合わせができる会議室、カフェスペースなどを備え、Wi-Fi(ワイファイ)、コピー機などが整備されている。総事業費は備品を含み4986万円。地方創生拠点整備交付金の2493万円を活用した。

 都市部企業のリモートワーク、サテライトオフィスなどとして利用してもらい、町民や企業同士の情報交換、交流の場になることを目指している。同プロジェクトを担当している町ICT推進室の梶達室長は「(町民と都市部の人)双方にメリットがあって関係を深められるようにしていきたい」と話している。(平田幸嗣)

<関係人口>
 移住した「定住人口」や観光に来た「交流人口」ではなく、継続的に地域や住民と深く関わり、まちづくりの担い手となる地域外の人たち。関係人口が増えることで、町の課題解決への力になったり、新しい価値を生み出したりすることが期待される。将来的には定住につながる可能性もある。

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  • シェアオフィス内のワークスペース。中央のフリースペースでは利用者同士の交流も

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