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復興支援で卒業ライブ企画 帯広大谷短大生

震災復興支援ライブを行う大谷短大生。右から3人目はサークル長の工藤さん(スタジオ リズンで)

 【音更】昨年9月の胆振東部地震の復興支援のため、帯広大谷短期大学(田中厚一学長)の学生が10日、帯広市内でライブを開く。現在、趣旨に賛同する企業・団体、個人からの協賛金を募っている。

 復興支援ライブを行うのは、短大内の軽音楽サークルと音楽ボランティアサークル円(まどか)に所属する8人(2年生5人、1年生3人)。両サークルはこれまで、学校祭「蘭華祭」での演奏や町内福祉施設への慰問演奏などの活動を行ってきた。

 メンバーのうち2年生5人は、いずれも社会福祉科介護福祉専攻。胆振東部地震の影響で介護実習が中止となったり、実習先が停電となったりする被害を身を持って経験した。

 復興支援ライブを企画したサークル長の工藤蓮之将(れんのすけ)さん(20)もその一人。「東日本大震災(2011年)が起きたときは小学生。被害の様子はテレビなどを通してしか分からず実感が湧かなかったが、今回、自分で体験したことで初めて被災者の大変さが分かった」と話す。

 サークルのメンバーが「自分たちが復興支援に貢献できることはないか」と考え、チャリティーライブを行うことにした。既に学内外の10団体・10個人から約10万円が寄せられている。協賛金は日本赤十字社に寄付する。

 ライブは10日午後4時から、市内のライブスポット「Heat Wave」(ヒート・ウェーブ、大通南10めいもん・YMビル4階)で開催。2年生の「卒業ライブ」の意味合いもあり、「ベストフレンド」(kiroro)や「ともに」(WANIMA)などの“卒業ソング”を含め約10曲を演奏する。幕別高校軽音楽部や帯広柏葉高校p研、「ボランティアサークル円」のOBらが趣旨に賛同して友情出演する。

 ボーカルを担当する工藤さんは「被災地の皆さんに直接演奏は届けられないが、復興支援の思いを持ちながら心に響く演奏をしてイベントを成功させたい」と抱負を語る。

 練習の拠点として市内のスタジオを貸している、「-円」の設立に関わった短大OBの成瀬亮さん(38)=スタジオ リズン代表=は「楽しみながら交流と支援の輪を広げてほしい」と後輩の取り組みにエールを送っている。

 協賛金の問い合わせは、工藤さん(090・8272・2750)へ。
(鈴木裕之)

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