広尾・東陽舘を大樹の企業が買収 リニューアルへ
【広尾】町内の「ホテル東陽舘」(西1条6)を、大樹町の高橋工務店(高橋勝則社長)が3月1日付で取得する。同社は3月中に大幅な改修工事を行い、4月1日に新装オープンする。名称は変更しない。
東陽舘は1932年創業の旅館が発祥。87年に6階建てのビジネスホテルとなり、町内最大の収容人数で人気を集めた。近年は老朽化が進んでいた。
高橋工務店は広尾で民宿「ひろお館」を経営。町内では昨年11月に「ホテルむらかみ」が閉館し、宿泊施設は7施設に減ったが、高橋社長は「大樹町のロケット開発などもあり宿泊客は見込める」とする。
27日から休業し、3月から本格的な改修に入る。冷暖房や水回りのほか、1階のサウナ・浴場を補修。客室は内装などを貼り替え、和室の一部を洋室にする。宴会場を会議室に変える工事も行う。既存のレストランは4月以降のオープンに向けて準備を進める。客室は27室で変わらず、最大59人を収容する。
高橋社長は「海を一望できる5階のレストランは70人ほどが利用できるため、うまく活用したい。東陽舘が、宿泊客はもちろん、地元の人にとっても再び憩いの場になれば」と話している。(松村智裕)