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陸別で氷点下31・8度を観測

氷点下30度を示す道の駅「オーロラタウン93りくべつ」前の温度計(9日午前5時50分。新井拓海撮影)

 強力な寒気が流れ込み、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象の影響で、9日朝の十勝地方は極寒の冷え込みとなった。陸別は氷点下31・8度となり、今シーズンの全国最低気温を記録した。陸別で同30度を下回るのは2013年1月5日以来、6年ぶり。帯広で同24・5度を観測するなど、19観測地点すべてで今季最低を更新した。

 帯広測候所によると、大樹(氷点下29・8度)と帯広空港(同29・6度)は観測史上最低気温となった。

 帯広の最低気温は平年より11度低く、同24度を下回るのは01年1月15日以来、18年ぶり。日中も気温は上がらず、正午までの最高気温は同10・5度だった。

 この寒さで帯広市内では水道管の凍結が発生、音更町内の十勝川では川面に白く霧が立ち上る「けあらし」がみられた。

 寒さのピークは9日までだが、14日ごろまでは平年より気温が低くなる見通し。10日の帯広の最低気温は同18度と予想されている。(池谷智仁)

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