フンベの滝、結氷進む 広尾
【広尾】国道336号(黄金道路)沿いの「フンベの滝」で、結氷が進んでいる。連日、厳しい寒さが続いたことで、つららのような氷柱が幾重にも岩盤を覆い、自然の造形美を生み出している。
フンベの滝は幅約100メートルにわたり、染み出した地下水が10メートルほどの高さの崖から流れ落ちている。
帯広測候所によると、広尾の1月の平均気温は氷点下4・0度でほぼ平年並み。海沿いの広尾は帯広などより気温は高めだが、氷点下10度を下回る日が1月下旬から増えている。全面結氷はしておらず、滝が岩肌を流れる様子も見ることができる。
現地には真冬の風物詩を写真撮影する人の姿も。
横浜市から来た井上允さん(73)は妻の泰江さん(67)とともに訪れ、「十勝は何度か来ているが広尾は初めて。珍しい風景を見ることができてよかった」と話していた。(松村智裕)