幕別 慶大野球部の夏季合宿スタート 十勝初
【幕別】慶応義塾体育会野球部(慶応大学野球部)が4日に来町し、夏季合宿をスタートさせた。十勝での合宿は初めて。幕別運動公園野球場を拠点に練習に汗を流している。滞在は11日まで。
町は今年度からスポーツ合宿誘致に力を入れ、今回は合宿モニターとして同野球部を招へいした。同野球部は昨年秋と今年春の2季連続で東京六大学リーグを制している。
主力選手や大久保秀昭監督ら同野球部の42人は4日午前、とかち帯広空港に到着。旅の疲れも見せず、午後1時から3時間ほどシートノックや打撃練習などを精力的にこなした。
スタンドにはギャラリーの姿も。音更中野球部の高橋隆太郎さん(2年)は「声が出ていて打球が速い。参考になる」と熱心に見学。神奈川県から訪れた会社員の清水翔太さん(22)は、昨秋のリーグで首位打者に輝いた同野球部OB。「神奈川で育ったが、生まれは幕別。故郷での合宿を見に来たかった」と後輩たちを激励した。
慶大野球部の河合大樹主将(4年)は「涼しくて練習に集中できる。3季連続優勝に向け、チームの打力を向上させたい」と意気込み、大久保監督は「要望に応えていただいた幕別町に感謝したい。地域の皆さんとも交流し、選手のさまざまな成長につなげたい」と語った。
7日は午後1時から町内の小・中学生を対象に野球教室を開催。同日午後7時からは札内コミュニティプラザで大久保監督の講演会が開かれる。期間中は練習試合も行い、9日午後0時半から星槎道都大、11日午後1時から北海道ガスと対戦する。(松村智裕)