ICT活用など先進農機ずらり 国内最大の農機展が開幕
第34回国際農業機械展in帯広が12日、市内の北愛国交流広場で開幕した。国内外から過去最多の134社が自慢の最新機器約1000点を出展。機器を見比べる来場者で初日からにぎわった。開催委員会では16日の最終日までで、20万人以上の来場を見込んでいる。
ホクレンと北海道農業機械工業会、十勝農業機械協議会が主催する国内最大の農機展。4年に1度十勝で開かれる。海外からも最多の8社が出展。ドイツ、イタリア、中国、韓国のほかに、スペインとカナダが初めて参加した。
今回は「ICTとともに更なる未来へ」をテーマに設定。無人で走るロボットトラクターや、衛星や画像データから肥料や農薬の量を自動調節するシステムなど、情報通信技術を活用した展示が見どころとなる。
GPS(全地球測位システム)を使って、自動で農薬の二重散布を防ぐスプレーヤを見ていたオホーツク管内大空町の畑作農家楠目純一さん(59)は「今年みたいに天気が悪いと夜も作業しないといけない。そういうときに先端技術は役立つと思う」と話していた。
午前10時からの開会式では、無人で走るトラクターのパレードが行われ来場者の目を引いた。開催委員会の有塚利宣会長は「今回の目玉は情報通信技術。北海道農業は農機業界をパートナーに、先進的な役割を果たしながら、いかなる困難も乗り越えて前進していく覚悟だ」とあいさつ。
来賓の野中厚農林水産大臣政務官、高橋はるみ道知事の代理で三井真十勝総合振興局長が祝辞を述べた。農業者を代表してホクレンの内田和幸会長、開催地を代表して米沢則寿帯広市長があいさつした。
地元グルメ集合 「食彩祭」も併催
また、地元のグルメを集めた「フードバレーとかち食彩祭2018」も会場内で開催。50店が出店し、各ブースでは十勝の味覚を楽しむ人であふれた。
開催時間は午前9時~午後4時。入場無料。会場には一般の駐車場はない。幕別町の札内川河川敷に設けた臨時駐車場とJR帯広駅から無料のシャトルバスを運行している。(伊藤亮太)