北海道150年カレー完成 帯広で先行販売
十勝産の素材と札幌産のタマネギ「札幌黄」を使用したレトルトカレー「北海道150年記念カレー」が完成し、5月から道内で先行して、とかち物産センター(JR帯広駅エスタ帯広東館)などで販売されている。1箱4袋入りで、それぞれ異なる味が楽しめる。パッケージには札幌出身の画家・故おおば比呂司氏の作品を使用した。
販売元は建築設計のコンフィ(札幌)で、素材の仕入れやパッケージなど商品の総合的な企画を、NPO法人Fit北海道会議(同)が行った。札幌市の助成を受けている。
Fitの三島敬子理事長がホテルオークラ札幌の「帯広フェア」などで帯広物産協会や十勝の生産者とつながりがあり、食に関する新規事業を模索していたコンフィに協力した。おおば氏の作品の使用も、三島理事長が「おおば比呂司アートコレクション」の代表理事を務めていることから実現した。
カレーは「幻のタマネギ」といわれる味の濃い「札幌黄」を4種類すべてのベースにしており、トヨニシファーム(帯広)の豊西牛を使った「豊西牛カレー」、五日市(同)のかみこみ豚を使用した「かみこみ豚カレー」、十勝産大豆を使った「大豆ユキシズカカレー」と、3種を合わせた「MIXカレー」が入っている。1袋100グラムで、1箱1500円。現在販売はとかち物産センターと帯広地方卸売市場の食品関連総合センターのみで、今後おおば比呂司記念室(札幌)などにも置かれる予定。道内他地域からも販売の希望があり、販売の拡大も検討している。
三島理事長は「帯広と札幌の素材を生かし、1箱で4度楽しめるカレー。食べきりサイズなので小腹がすいた時や軽食、夜食にもぴったりです」とPRしている。(中島佑斗)