十勝高島牧場が完成 生乳年間5500トン目指す
【池田】町美加登で建設工事をしていた大規模酪農法人(メガファーム)「十勝高島牧場」(丸山貴之社長)の施設が完成した。6日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。飼養頭数500頭、年間生乳生産量5500トンを目指す。出資には構成員3戸とJA十勝高島のほか、十勝では2例目となるホクレン出資型の酪農法人となる。
同JA管内で酪農を営む丸山社長(45)と、中野勇介副社長(34)、高田正樹専務(42)の3戸がまとまり町内では初のメガファームとなる。出資金は3人で計900万円、同JAが890万円。ホクレンは今月に300万円出資する予定。
池田町内の牧草地には限りがある。JA陸別町、JAあしょろ、JA本別町と「十勝銀河地域連携型畜産クラスター」をつくり、各JAの枠組みを超えて連携し牧草供給や、JA陸別町が十勝高島牧場の子牛育成で協力する。
建設総額は17億1900万円。牧場設備は平屋のフリーストール牛舎(3375平方メートルと3281平方メートル)2棟や、搾乳ロボット6台などを設けた。
乳牛は8日から、各自が飼養している分を移して約120頭とし、1年間かけて500頭にする計画。搾乳牛導入などに約3億3000万円投入する。
竣工式には、農業関係者や施工業者ら約80人が出席した。
丸山社長は「若い人たちで池田町の酪農に活気を生みたい」と話した。
(関坂典生)