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気温上昇で悪路に拍車 市に排雪の苦情など250件

気温上昇で雪解けが進み、水たまりができた市道(4日午前11時半ごろ、帯広市西12南13で。塩原真撮影)

 十勝を襲った大雪から3日目。管内では大雪が降って以降気温が上昇し、道路脇にできた雪山が急速に解けることで悪路の状況に拍車を掛けている。排雪作業の完了の見通しは立っておらず、帯広市には排雪を求める苦情や問い合わせが相次ぎ、1日の大雪以降、少なくとも約250件寄せられている。

 十勝地方は4日、上空に暖かい空気が入った影響で各地で気温が上昇した。正午までの最高気温は浦幌で9・5度、広尾9・4度、帯広5・6度など。

 帯広市によると除雪作業は2日夕方までに終了し、排雪作業は3日午後9時から始めた。初日の作業は翌4日朝方まで続けられ、北海道拓殖バスの路線に当たる常盤通と交通量の多い西6号線で実施。3日は道路幅を広くする拡幅作業が中心で、4日以降も交通量の少なくなる夜間の時間を利用し、市緑ケ丘公園沿いの公園東通といった学校付近やバス路線など幹線道路で優先して作業する。

 ただ大雪以降、市内の最高気温は2日が3・8度、3日は5・6度と上昇。4日の気温はさらに高く、道路脇に積み上げられた大きな雪山は融雪が進んでいる。車道や横断歩道付近に大きな水たまりができるなど道路状態が悪化。市道路維持課には「道路が狭い」などの苦情や問い合わせが相次ぎ、正確な集計はできていないもののその数は約250件に上るという。

 市道路維持課によると排雪作業が完了する見通しは立っていないが、同課は「4日からは道路の拡幅作業と排雪作業を並行して行う」とし、作業を急ぐ考え。

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