帯広出身萃美さんの作品採用 日ハムファイターズスローガン
プロ野球・北海道日本ハムファイターズが24日発表した2018年のチームスローガン「道-FIGHTERS XV-」(みち・ふぁいたーずふぃふてぃーん)のロゴデザインを、帯広市出身の書道アーティスト萃美(すいび、本名・天野早惠)さん=東京=が担当した。萃美さんは「選手、ファン、北海道の人の強い気持ちと、やる気に満ちあふれた『応援ロゴ』に育ち、多くの人の目に触れるよう活用してほしい」と期待している。
18年は球団の北海道移転15年目のシーズンで、「北海道」命名150年にも当たる。北の大地の期待を背負って信念を貫き、結果に行き着く道筋を考え、野球の道を究める決意を「道」の一文字に込めた。15を意味するXVはVが3つ組み合わされ、北海道で3度目の日本一への意気込みも示した。
萃美さんは昨年12月、球団から依頼を受けて制作した。「(北海道の名付け親である)探検家・松浦武四郎と日ハム、北海道を融合し、それぞれが存在するデザインを」と考えた。「しんにょう」の部分を北海道の形にし、チームカラーの赤、ゴールド、青の150個の丸の連なりで、北海道の一年一年の積み重ねを表現した。
栗山英樹監督は「先人が北海道の歴史を築いてくれたことへの敬意と、魂を受け継いでいくために、自分たちが何を残していけるのか、150年の節目に改めて感じるものがある。このスローガンのもと、ファンの方々と思いを一つに戦い抜く」と決意を語った。
萃美さんは「限られた時間の中で、胸を張って世に出せる作品ができた。日ハムの選手、関係者、ファンの皆さんが望む結果となるよう頑張っていただき、さらに北海道を盛り上げてほしい」と話している。
(池谷智仁、原山知寿子)