十勝牛とろ丼2位にランクアップ 全国ご当地どんぶり選手権
【東京・清水】全国のご当地食材を使った丼メニューの人気を競う「第9回全国ご当地どんぶり選手権」の結果発表が21日、イベント会場の東京ドームで行われた。十勝スロウフード(清水町、藤田惠社長)が製造する牛とろを使った「十勝牛とろ丼」が過去最高の準グランプリに輝いた。2年連続の3位から1つ順位を上げ、藤田社長や関係者が喜びに沸いた。
各地のお祭りやグルメを一堂に集めた「ふるさと祭り東京2018-日本のまつり・故郷の味」(実行委員会主催)のメインイベントで14の名物丼がエントリーした。12~21日の期間中、1杯500円で提供し、来場者が好みの一品に投票した。「十勝牛とろ丼」は冷凍状の細かい牛とろフレークを温かいご飯の上に載せ、変化する食感を楽しめる。
表彰式には清水町商工観光課の川原基央さんも駆け付け見守った。ステージ上で、銀の丼形トロフィーを受け取った藤田社長は、牛とろ丼に力を入れていた清水ドライブイン運営の山下観光社長だった故・野崎勝敏さんの写真を掲げ「いい報告ができる」と笑顔。「十勝にはおいしい物がいっぱいある」と呼び掛けた。
6度目の本選出場だが、今年は「前半は客足が少ないと感じ、プレッシャーもあった」と明かした。最終日まで常に切れ目なく行列が続き、「牛とろ丼の知名度が上がったと感じた。原料に限りはあるが、他のグルメイベントにも挑戦したい」と話していた。
グランプリは、「志布志発かごしま黒豚三昧」(鹿児島)、3位は「豊後水道寒ブリ漬け丼」(大分)だった。(原山知寿子)