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ハウスの中、畑の春到来 ビート苗作り盛ん 幕別

漏れがないようビート種子をペーパーポットに入れる作業(7日、新井拓海撮影)

 【幕別】畑作で1年の農作業の始まりを告げるビートの苗作りが、十勝管内で行われている。

 18戸の農家で構成している、町駒畠の駒畠甜菜(てんさい)育苗センター(村上耕作組合長)では7日から、農家やパートら約40人で苗作りを始めた。2台のベルトコンベヤー上で、ペーパーポット(紙筒)の中に種子と土を詰め、農家に出荷している。

 同センターでは8日間ほどで、組合外からの委託も含め約240ヘクタール分の苗を作る。出荷された苗は農家のビニールハウス内まで運ばれて敷き詰められ、育った苗は4月下旬ごろから畑に移植される。

 村上組合長(59)は「昨年は天候不順で糖度も収量も上がらなかった。今年はいっぱい糖分の詰まったビートになってほしい」と話していた。

 ビート栽培は近年、直播(ちょくはん)が増えているが、移植は手間がかかる分、糖度や収量は確保しやすい。十勝のビートの作付面積は2016年産で2万6056ヘクタール、全道の約44%を占める。(眞尾敦)

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