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営農用水11月にも通水 芽室・清水断水

 【芽室・清水】台風10号による芽室川の氾濫で営農用水の取水施設などが被害を受け、清水、芽室両町の約290世帯で断水が続いている問題で、両町は遅くとも11月中に復旧させる見通しを示した。清水町内の別の河川を水源とする仮設の取水施設をつくり、通水させる。23日夜、芽室町が住民説明会を開いて明らかにした。

 被害を受けた国営御影地区営農用水は、芽室川から取水する「頭首工」、ろ過を行う「調整池」を経て各地に設置されているファームポンド(FP、貯留施設)を通じ、各家庭や農業用水施設に配水される。

 台風で頭首工が大きな被害を受け、両町は消防車などで各FPへの給水を続けている。頭首工を原型に戻すには数年かかる見通し。

 応急策として、清水町が調整池から約500メートル上流に造林川からの取水施設を新設。調整池の土砂を取り除き、送水管を修繕して通水させる。造林川からの1日の取水量は1700立方メートルを見込む。

 また、日進橋の崩落で導水管が破損し、FPからの配水も届かない芽室町内の一部地域への対応策として、芽室側と清水側の各FPの水系を管でつないで通水させる。いずれも工期は1~2カ月。並行して、従来の導水管があった日進橋に水管橋を架ける工事も行う。水管橋の工期は2~3カ月とみる。

 説明会には約40人が参加。宮西義憲町長が「早期に皆さんの不便を解消したい」とあいさつし、手島旭農林課長が対応策を説明した。西芽室地区で酪農を営む小川豊さんは「(導水管の工事を)同時並行でやってくれるのはいいと思う。水が凍る時期までに復旧してくれれば」と話していた。一方、同地区の畑作農家の女性(64)からは「水がないのは本当に大変。もう少し早く復旧してほしい」との声も出ていた。
(澤村真理子)

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