新得で11日から通水試験 断水全戸に飲料水配布も
【新得】町は断水復旧へ向け、11日午前8時から水道管に水を通す試験を始める。15日からは、断水中の全世帯にペットボトルの水を配布する。
河川氾濫で流出していた広内地区九号川の取水口が復旧したため、10日に試験に関する町内会長会議を公民館などで開催した。
試験は市街地消火栓などを利用して水を通し、損壊箇所を確認し、にごり水や空気を出す作業を進める。数日で完了する見込みで、9月末の完全復旧を前にトイレや洗濯などの生活用水として供給する予定。
水の配布は、新得・屈足市街地と農村部一部の2636世帯に、町内会を通して1世帯につき2リットル1本と500ミリリットル4本を配る。未加入世帯は町のホームページや給水場で呼び掛けて、取りに来てもらう。
会議では浜田正利町長が「今しばらく協力いただきたい」とあいさつ。参加した新生の2町内会の阿部靖博会長は「明るい光が見えてきた」と安どしていた。
(小寺泰介)