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部活や授業に支障 各校がJRにバスダイヤ変更要望書

7日から運行開始した高校生の通学代行バス。学校現場から増便などの要望が上がる(7日、芽室駅)

 全列車が運休しているJR根室線の新得-芽室間で、高校生対象の通学代行バスが7日に運転を始めたが、運行本数やダイヤの都合で、学校を早退したり、部活参加を諦めざるを得ない生徒も少なくない。各校は「バスの運行手配は迅速で感謝するが、現行では学校の現状にそぐわない」とし、一部の学校は増便やダイヤの変更を訴えた要望書をJR北海道に提出した。

 代行バスは新得-芽室間を結び、芽室駅でJRに接続する。登校時は新得駅発(芽室方面行き)は午前5時50分発、芽室駅発(新得方面行き)は午前7時20分発の各1本のみ。下校時は新得駅発(同)が午後4時5分と同6時20分の2本、芽室駅発(同)が午後5時10分の1本で、いずれも部活動や放課後の講習に参加するのは難しい。

 帯広柏葉高校(島芳一校長)は、毎週月・木曜日に7時間授業を行うが、終了時刻は午後4時10分と芽室駅発のバスに間に合わなくない。このため、8日は利用する生徒について早退を認める措置を取った。

 このため保護者が送迎する姿も引き続き見られる。同校によると、9日に代行バスを利用した生徒は14人だったが、部活動や講習に参加した送迎の生徒は12人に上ったという。

 同校は12日からは、7時間授業の日は1時限あたりの授業時間を短縮する。不足する授業時間は水曜日も7時間授業を実施することで確保する予定だ。

 帯広三条高校(狩野康弘校長)でも放課後の講習や部活動に参加できない生徒が多い。また、登校時は最寄りの西帯広駅に午前7時18分着と早く到着しすぎる課題も。こうした現状を踏まえ、同様の問題を抱える芽室高校と連名でJR北海道に要望書を提出した。

 16日に高校生の就職活動解禁を控え、各校では放課後に模擬面接などの対策を行うが、「代行バスを利用する生徒は参加が難しい」という声も聞こえる。

 新得町在住で子どもが市内高校に通う保護者は「部活動をしているので、帰りは迎えに行っている。できたら帰りのバスを増やしてほしい」と望む。道高校PTA連合会十勝支部の鈴木孝寿支部長は「代行バスの運行は早急に開始してくれてありがたかった」と感謝した上で「実情を踏まえ、複数便を出すなどの対応をお願いしたい」と話す。

 JR北海道釧路支社は「要望を真摯(しんし)に受け止め、対応を考えていきたい」としている。(松田亜弓)

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