市街地一望、夜景も 帯広の森築山が完成
帯広市が帯広の森で造成を進めていた築山「もりの山」が完成し、供用開始となった。山は高さ17メートル。標高95メートルの位置から市街地などを一望でき、夜景も楽しめるスポットとして市民らに親しまれそうだ。
築山は帯広の森内の西21南6、市民農園サラダ館の東側に造成。2011年度に工事を始め、市や道開発局の公共工事で発生した建設残土8万立方メートルを活用した。楕円(だえん)形で、基底部の直径は最大で東西110メートル、南北140メートル。急斜面と緩やかな勾配を組み合わせ、芝生の上でさまざまな遊びができるようにした。
頂上の展望広場にはベンチを4基設置。110段の階段には緑色の照明を埋め込み、夜にはライトアップする。展望広場からは帯広の街並みや農村風景、日高山脈などを眺望できる。
今年度は10月末にトイレを設置し、来年度以降に駐車場(普通車39台、身体障害者用1台、大型バス2台分)や園路を整備する。エゾヤマザクラなどの樹木480本も植えており、将来的には花見なども楽しめるようになる。
築山の名称は昨年度、帯広森の里小と帯広大空小の4~6年生を対象に募集し、前田嶺君(当時・大空小6年)の「もりの山」が選ばれた。市みどりの課は「築山からの眺めを楽しんでほしい」としている。(津田恭平)