十勝出身バンドGINNEZが初の全国アルバム発売
【東京】メンバー4人全員が十勝出身のロックバンド「GINNEZ」が、初めての全国流通版ミニアルバム「You are You」(発売元・NEONproject、販売元・スペースシャワーネットワーク)をリリースした。現在、発売記念の全国ツアー中で、5月29日には2年ぶりの帯広公演(会場・Rest=大通南8)を行うことも決まった。メンバーは「地元でのライブは特別。アルバムとともに楽しんでほしい」と、故郷でのステージに向けて意気込んでいる。
同バンドはボーカルの原田巧さん(幕別出身)、ギターの矢野拳志郎さん(同)、ベースの天野大地さん(帯広出身)、ドラムのマッシュ遠藤さん(音更出身)で構成。全員が1991年生まれ。帯広三条高校のハンドボール部仲間だった矢野さん、天野さんがバンド結成を思い立ち、矢野さんと小学校時代からの友人である原田さん、別のバンド仲間だった遠藤さんが加わった。
2011年の結成当初から東京進出を決め、高校卒業後に1年間、仕事やアルバイトで資金を集め、翌12年に上京した。毎年100本以上のライブをこなし、観客とのつながりを大切に音楽活動を続ける。会場販売限定のCD1000枚が完売するなど、ファンの熱い支持もあり、全国発売が実現した。
原田さんが作詞・作曲、他のメンバーがアレンジを担当する。リアルな日常をつづる等身大の歌詞と、原田さんの歌声がストレートに響く。今回のアルバムには過去に発表した5曲を収録。ライブで盛り上がる「3分間メーデー」はレコーディングし直した。「待っていてくれたファンの感謝と、次へと向かう気持ちを込めた」と声をそろえる。
ライブツアーは3月11日に始まり、初めての九州など全国33カ所を巡る。14年夏以来の帯広公演に、メンバーは「『帰って来た』という特別な思い。地元でしか味わえない独特の空気感がある。自分たちも楽しいステージにしたい」と気持ちを高めている。
アルバムは1500円(税込み)。ライブなどの詳細は公式ホームページで。(原山知寿子)