ディスコン十勝で10周年、記念大会も
ニュースポーツ「ディスコン」の普及に取り組んでいる「北海道ディスコン協会」=本部帯広、千葉養子会長(68)=は今年で発足10周年を迎えた。円盤形ディスクをいかに標的近くに寄せるかなどを競う競技で、頭と体を適度に使うため高齢者を中心に広まっている。13日にはとかちプラザで記念大会と食事会が行われ、約70人が節目を祝った。
ディスコンは赤と青の2チームに分かれ、1チーム6枚の専用ディスクを投げ、「ポイント」への近づき度合いを競う。「投げ方によってディスクがひっくり返ったり、ポイントをはね飛ばすなど思いがけない展開も起こり奥深い」(千葉会長)。1997年岡山で誕生し、生涯スポーツとして全国で楽しまれている。
十勝帯広レクリエーション協会の会長でもある千葉会長(帯広)は、健康いきがいづくりアドバイザーの認定を取る際に同競技を知った。「幅広い年代で楽しめる」と、2005年に大阪のディスコン協会から講師を招き、インストラクター養成講習を企画、自身も取得した。06年に「十勝から広く普及させていこう」と協会を発足させた。
協会では年4回ほど交流大会を開いているほか、各地域で活躍するインストラクターらが、独自に高齢者団体や学校、地域イベントに取り入れたり、仲間同士でサークルをつくって定期的に競技を楽しむなどしてきた。現在、協会には約70人のインストラクターがいる。
この日は記念の食事会の後、参加最高齢の高橋キミさん(90)=帯広=と役員ら6人に感謝の花束が贈られた。高橋さんは「仲間と定期的に楽しんでいる。おかげで健康でいられる」と話していた。
千葉会長は「競技といっても笑顔の連続。子どもから高齢者まで対等に遊べるのが魅力なので、今後は世代間交流のツールとして若年層にももっと広めていきたい」と力を込めた。
問い合わせは、事務局の小原勇一さん(090・1521・0921)へ。
(佐藤いづみ)