川西中の中村さん「心に響く小さな5つの物語」コン最高賞
全国の小学生から大人までを対象に公募した「第3回『心に響く小さな5つの物語』感想文コンクール」で、帯広川西中学校の中村奈三さん(3年)が小学生-高校生部門最高賞の金賞に輝いた。同校生徒の最高賞獲得は前回に続き2年連続の快挙。中村さんは「受賞を聞いて驚いた。本を読み、当たり前の日常を送ることのできる幸せに気付いた」と話している。
同コンクールは致知出版社(東京)の主催。同社出版の「心に響く小さな5つの物語」のI、IIのいずれか、または双方を課題に感想文を書く。今回は全国から518点が寄せられ、川西中からは3人が応募した。同書は累計30万部を突破した「小さな人生論」シリーズから5話ずつを収録した実話の作品集。
中村さんは夏休みにIとIIの両方を読み、400字詰めの原稿用紙2枚半に感想をまとめた。登場人物の経験を「自分だったら」と置き換えながら想像をめぐらせた。読み進むにつれて引き込まれ、気持ちが揺れ動いたといい、最後は「逃げずに、悩みとしっかりと向き合いながら力強く前進していきたい」と思いをつづった。
卒業を控え、「高校では英語を武器に頑張りたい。読みたい本も見つけられたら」と意欲を新たにしている。同校からは第2回の同コンクールで山崎瑞季さん(当時3年)が金賞を受賞している。(松田亜弓)