上海チャーター便到着、帯広空港に「熱烈歓迎」
とかち帯広空港に19日、上海吉祥航空(本社上海市)の国際チャーター便が乗り入れた。「熱烈歓迎」と掲げられた看板を通過した乗客に、市職員らが地元の銘菓を手渡すなど、到着ロビーは歓迎ムード一色。十勝の大地に降り立った観光客は、道内各地のツアーに出発した。
同社の北海道への就航は初めて。中国の旧正月「春節」の時期に合わせ、3月24日まで(2月4、9、14、16日を除く)、火・木・日曜の週3往復、計50便(25往復)の運航が確定している。中国人に認知されていないという道東圏への就航を足掛かりに、定期運航や道内路線拡大も目指していく。
前日から続く大雪の影響で欠航も心配されたが、上海浦東国際空港を出発した飛行機は、乗客142人(搭乗率約90%)を乗せ、定刻より約30分遅れの午後4時30分に到着。乗客は、地元関係者や旅行会社の添乗員らの出迎えを受けた。帯広カムイトウウポポ保存会による歓迎の古式舞踊も披露され、ツアー客を喜ばせた。
初便に乗り込んだツアー4団体は、十勝管内や札幌、小樽、旭川、登別、富良野、釧路、網走などで観光を楽しむ。十勝では、幸福駅や鹿追町の然別湖、池田町のワイン城、音更町の柳月スイートピアガーデンなどを訪れる。ツアーの多くが5泊6日で、大半が24日に帯広から上海に戻る。
機材の到着後、最初に到着ロビーに姿を現した上海市の公務員(41)は娘と2人で初の来道。然別湖コタンや富良野を訪れる予定で、「雪景色が素晴らしい。温泉やスキーが楽しみ」と笑顔で話した。(安倍諒)
- カテゴリ経済写真
- タグ勝毎ビジネス経済動向とかち帯広空港