「十勝川西長いも」収穫始まる
管内8JAで生産する「十勝川西長いも」の収穫が1日、各地で一斉に始まった。
2015年産は8JAの264戸、534ヘクタールで作付けした。品質を均一化するため収穫作業は例年、1日に解禁している。
帯広市川西長いも生産組合の組合長を務める市内富士町の藤田光輝さん(43)の畑では、午前7時から家族ら10人が作業開始。重機で掘った1メートルほどの溝から、手際よくナガイモを掘り出した。
今夏は雨が少なかったせいか、例年より地中深くに伸びてやや細長く、“こぶ”が無くて形が良いのが特徴。藤田さんは「20年作っているが、ここまで甘いナガイモは初めて。今日は天気が良くて作業しても気持ちがいい」と笑顔を見せた。
ナガイモは帯広かわにし、めむろ、中札内村、あしょろ、うらほろ、新得町、十勝清水町、十勝高島の各JAごとに集荷し、帯広かわにしの選果場に運ばれる。収量は例年並みの見込み。3日以降、本州方面など各地に出荷され、米国や台湾などにも輸出される。
(安田義教)