経産若牛の名誉賞に田中牧場 全日本ホルスタイン共進会
【胆振管内安平町】乳牛改良の成果を競う全日本ホルスタイン共進会(23~26日、道ホルスタイン共進会場)で24日、経産2~3歳の最高賞「名誉賞」に清水町の田中牧場(田中辰男社長)の出品牛が選ばれた。この他ジャージー種など2部門で十勝の牛が名誉賞を獲得し、25日午後にも田中牧場の牛も含め全体の最高位賞が決まる。
同共進会は5年に1度開催。前回が口蹄(こうてい)疫などで中止だったため、今回は10年ぶりで、北海道では初開催となる。
審査は24、25日の両日で全18部門に分け行われている。田中牧場の出品牛「TMF ナデイル アツト アンナ エコー」は第8部「経産30カ月以上36カ月未満」で1位となり、経産2~3歳(7、8、10、11部)の名誉賞となった。
田中牧場で共進会を担当する松原秀雄さん(57)は「全国でいい牛を見せることができて良かった。協力してくれた皆さまに感謝したい」と喜んだ。
今回初めて行われた国産種牛の子の成績を調べる後代検定に限定した部門では、未経産(1、2部)の名誉賞に広尾町の佐藤孝一さん、準名誉賞に陸別町の編田牧場が選ばれた。
ジャージー種(15~18部)では未経産の名誉賞に大樹町の松本牧場、経産の準名誉賞に帯広市の十勝加藤牧場が選ばれた。
高校特別枠で出場した帯広農業高も、3部(未経産16カ月以上18カ月未満)で5位となるなど健闘。25日午後には、ホルスタイン種経産4歳以上(12~14部)と全体の最高賞が審査される。(眞尾敦)