学校内活用し受け入れ枠増へ 帯広市の学童保育所
帯広市は、放課後に家庭に保護者がいない小学生の活動場所となる児童保育センター(学童保育所)で待機児童が発生している問題を受け、来年度から学校内を活用し、受け入れ枠の拡大を図る方針だ。現在実施している施設からの移転も含めて新たに13小学校に学童クラブを設置し、クラブ数も現在の42クラブから48クラブへ増やす方向で調整している。
学童については、「子ども・子育て支援制度」が今年度にスタートし、利用対象がこれまでの小学1~3年生から全学年に広がった。そのため、4月1日時点で緑丘小、豊成小、啓西小、北栄小、啓北小、大正小の6小学校区で受け入れ枠を超え、80人の待機児童が発生した。
来年度は北栄小、栄小、緑丘小、啓西小、若葉小、豊成小、大正小、川西小の8小学校区でそれぞれ10人以上の待機児童が見込まれている。そこで、これらの8小学校については新たに学童を設置する。すでに学校内に学童保育所がある若葉小、大正小、川西小はスペースを増やす。
また、柏、光南、啓親、柏林台、広陽、明和の6つの学童保育所の分室は民間施設で、耐震性が確認されていない。そのため、各分室についてはそれぞれ、柏小、光南小、啓北小、啓西小、広陽小、明和小の教室に場所を移す。
9月中に学童を利用している保護者などへ、学童の実施場所の変更などに関する説明会も実施する。
市こども課は「学童利用を希望する人みんなが入れるようにしていきたい」としている。(津田恭平)
<帯広市の学童保育所>
保護者が共働きなどのために、家庭で保育できない小学1~6年生を対象に、放課後や長期休暇中の保育を行う。多くは1つの学童保育所で1つのクラブだが、同じ施設内で複数のクラブが存在するところもある。
保護者が共働きなどのために、家庭で保育できない小学1~6年生を対象に、放課後や長期休暇中の保育を行う。多くは1つの学童保育所で1つのクラブだが、同じ施設内で複数のクラブが存在するところもある。