真っ白の牛誕生 大樹町生花の酒井牧場
【大樹】町内で酪農を営む酒井徹さん(52)=生花=の牧場で、体が真っ白の牛が生まれた。酒井さんは「30年以上酪農に携わっているが、ここまで白い牛を見たのは初めて」と驚いている。
この子牛は雄で3日に生まれた。黒と白のまだら模様が特徴のホルスタインだが、こめかみや頬などの3カ所に1センチに満たないほどの黒い点があるだけで、ヤギのように白い。
生まれる際、立ち会った酒井さんは「顔が出てきた瞬間に白いと分かったが、ここまでとは」。同牧場では年間80~90頭の牛が生まれるが、見たことのない白さという。
道立総合研究機構畜産試験場によると、真っ白なホルスタインは「あまり聞いたことがない」とし、遺伝的なものが要因ではと推測する。この子牛の父親は白い模様が多かったが、それでも体の3割程度が黒かったという。母親は体の8割ほどが黒の牛だった。
酒井さんは「めったにないこと。何か良いことがある兆しであれば」と話している。(伊藤亮太)