沖縄屋我地小とスカイプで交流 上士幌小
【上士幌】上士幌小学校(小堀雄二校長、児童215人)の5年生49人が8日、インターネット電話サービスのSkype(スカイプ)を活用し、沖縄県名護市の屋我地小学校の5年生14人と交流した。学校紹介や質問コーナーなどを通じて地域性の違いを知り、距離にして3000キロ以上離れた双方の児童からは感心の声が上がった。
上士幌小の5年生が使用している社会科の教科書(東京書籍)の項目「あたたかい土地のくらし」「寒い土地のくらし」に沖縄島と十勝地方が紹介されていることから、教職員の間で「沖縄の児童と交流できないか」と計画。町教委の牧野祐也社会教育主事が沖縄にいる知人を介して屋我地小を紹介してもらう形で今回の交流授業が実現した。
当日はパソコンの画面を体育館のスクリーンに映し出して回線をつなぎ、約束の時間に屋我地小の児童の顔が映し出されると歓声が上がった。初めに防寒着に身を包んだ児童がスキーやスケートで使う用具、町の代表的な催し「バルーンフェスティバル」の様子を紹介した後、全員でヨサコイソーランを披露。続いて屋我地小の学校紹介では、屋我地島の場所や面積、屋我地大橋やサトウキビといった代表的な観光スポットや食べ物などが紹介された。
最後に質問コーナーに移り、上士幌小から「自宅にシーサーはあるの」「沖縄の有名人は誰ですか」「方言を教えて」といった素朴な疑問が飛び交い、気温が低い時でも25度はあることを聞かされると、「暑いね」と口をそろえていた。
同小の星海翔君(10)は「知りたいことがたくさん増え、沖縄にいつか行ってみたいと思えた」と感想。小堀校長は「今回の交流をきっかけに、屋我地小の児童とは学年の枠を越えたつながりができれば」と話していた。(小縣大輝)