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ドームで食べたいパン 帯畜大あぐりとかち開発へ

商品の試作案を手に意気込みを見せる近藤代表(右)と加藤さん

 帯広畜産大学の農業サークル「あぐりとかち」(近藤えり子代表)が企業と連携し、「野球観戦で食べたい商品」をテーマに総菜パンの開発を進めている。同大が共同研究を進める日本ハム(本社大阪)と満寿屋商店(帯広)が、ソーセージやパンなどの具材を提供。現在は試作品の完成段階で、9月中旬に札幌ドームで行われるプロ野球・日本ハムファイターズ戦での販売を目指している。

 その名も「ちくだいハムサンドプロジェクト」。同大の教育活動の一環として、学生に商品企画から販売までの流通の流れを学んでもらう狙いだ。

 6月に行われた初回のミーティングには、学生や教員、日本ハムの役員らが参加。同社が市販する数十種類のハムやソーセージと満寿屋のパンが用意され、学生たちは味見しながら思い思いに材料を組み合わせた。その後、日本ハム側のアドバイスを参考に、サークル内で計3回の試作会を重ねた。

 試作品は2種類。ハムカツピタパンは「ハム勝つ」に掛け、平たく円形のピタパンにハムカツとサニーレタス、ジャガイモやコーンなど十勝の食材を使ったカレー味のポテトサラダを挟んだ。もう1つは、ネギ塩など和風ソースをからめたウインナーを薄い生地で包んだ「トルティーヤ」。どちらも野球観戦で食べやすいよう、具材がこぼれないよう工夫している。

 プロジェクトの中心に立つ近藤代表(3年)と加藤ひかりさん(4年)は、札幌ドームによく観戦に行くという熱狂的な日ハムファン。2人は「学生らしい斬新なアイデアで、十勝の食材をアピールできれば」と意気込んでいる。

 今後は商品化に向け、生産・販売を見据えたレシピの改善や価格設定などを企業側と詰める。(高津祐也)

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