帯八中3年の山口蓮 バスケU16日本代表候補に
バスケットボールの「第4回FIBA ASIA U-16男子選手権大会」(来年、インドで開催予定)に向け強化を開始した日本バスケットボール協会(JBA)の日本代表候補24人に山口蓮(帯八中3年)が選ばれ、第1次強化合宿(10~12日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンター)に臨んでいる。山口は同協会のジュニアエリートアカデミー(ビッグマン&シューター)にも選ばれており、17日から同センターで年間7回ほど行われる合宿にも参加する。(菊池宗矩)
長身、高い技術持ち味 「自分出してアピール」
U-16日本代表候補は、道選抜も出場するジュニアオールスターや、強化システムの地区エンデバーで選抜選手から推薦されるのが一般的だが、山口は道選抜には選ばれていない。ジュニアエリートアカデミーのトライアウト(8月2、3日・同センター)で関係者の目に留まった可能性があるほか、今年7月に十勝でU-16日本代表チームスポーツディレクターのトーステン・ロイブル氏が技術クリニックを行った際、身長や能力が評価されて選ばれたことも考えられる。
山口は185センチ、64キロ。小学校でバスケットボールを始めた際は、ガードだった。中学入学時は164センチだったが、これまでに20センチ以上伸びた。帯八ではシューティングガードだがオールラウンダーだ。長身ながら抜群のボールハンドリング力が持ち味で、相手をフェイントでずらしてのカットインやスリーポイント(3P)シュートも毎試合決めている。体力が付き、3Pシュートは現在、「ボールを挙げた状態から打てるように」とさらに改良中だ。
日本代表候補は1次合宿を経て15人程度までしぼられる見込み。山口は「自分よりうまい人がいっぱいいる。自分のできるプレーを出してアピールする」と代表入りを目指して意気込む。ジュニアエリートアカデミーの合宿に向けては、練習メニューを既に渡されており、体幹トレーニングなどを始めている。
帯八の久朗津敏晃コーチは「『日本のトップを狙う選手に』との気持ちで育ててきた。技術力は既に高い。心技体のそろった選手に」と、大型のガードとしての成長に期待を込めている。