巧みな話芸に大爆笑 立川談吉さん落語会 上士幌
【上士幌】3月末で閉校する北居辺小学校(高原茂雄校長、児童9人)で19日、帯広出身の落語家立川談吉さんの落語会が開かれた。談吉さんにとっては十勝で初めての落語会となり、児童たちは談吉さんの巧みな話芸に大爆笑だった。20日には一般向けの落語会も町生涯学習センターで行われた。
談吉さんの父親の後藤正史さん(帯広市在住)が北居辺小学校出身であることが縁で、今回、同校の閉校記念事業の一環として行った。同校の他、北門、糠平小の児童も訪れた。
体育館に小走りで登場した談吉さんは、「給食は何を食べたの?」などと児童と会話をして場の雰囲気を和ませた後、古典落語の一つ「たぬき」を披露。借金取りにタヌキが化けた5円札を渡し、「逆さにすると頭が上っちゃう、折ったら背骨が痛くなる」とおかしなやりとりを見せ、児童たちは大きな笑い声を上げていた。
その他、「猫と金魚」や「ぞろぞろ」なども披露し、「みんな上士幌を盛り上げて」とメッセージを送った。平岡広馨君(4年)は「落語は初めて見たので、面白かった」と話していた。
「立川談志最後の弟子」と言われる談吉さんは帯広二中、芽室高を卒業。札幌のビジネス系専門学校を経て上京、2008年に故立川談志に入門した。11年に二つ目に昇進し、真打ちを目指している。6月21日には帯広で凱旋(がいせん)高座「立川談吉ふるさと落語会」が開かれる。(津田恭平)