13人制ラグビー、ニウエ代表が広尾で親善試合 日本に58-8快勝 迫力プレーに観客驚嘆
【広尾】13人制ラグビー「ラグビーリーグ」の、日本代表対南太平洋の島国・ニウエ代表の一戦が19日、広尾町コミュニティグリーンパークで開かれた。ニウエ代表が前評判通り攻守ともにパワーを見せつけ、58-8で勝利した。観客約300人は両チームの迫力あるプレーに酔いしれた。
両国の国歌斉唱に続き、ニウエは、ニュージーランド代表が自身を鼓舞するために行う「ハカ」のニウエ版「タカロ」で士気を高めた。
前半はニウエが鮮やかなボールコントロールで圧倒し、7トライ2ゴールで折り返した。後半は「サムライズ」の愛称で親しまれる日本も細かいパス回しで2トライの反撃。ニウエの鉄壁の守備を崩した。
試合後は文字通りのノーサイド。両代表の選手たちが抱き合ったり、観客と写真撮影したり、サインに応じたりするなど、和気あいあいとした雰囲気に。日高管内えりも町から友人3人と訪れた川上智之さん(35)は「モールやラインアウトがない展開の速さ、ニウエの選手の頑丈な体格とスピードに感動した」と笑顔を見せた。
帯広工業高校ラグビー部員や広尾高校の生徒、町商工会などが裏方で試合を支えた。帯工ラグビー部の小澤響生主将(2年)は「ニウエは攻守ともにコンタクトが強く、日本はパス回しがすごい。貴重な経験で、少しでも自分たちのプレーに生かしたい」と話した。
広尾での同ラグビーの国際試合は、昨年に続く開催。同町を拠点とする日本ラグビーリーグアカデミー(小西周代表)と町民らによる実行委員会「ONE TEAM ヒロオ」(久保善久実行委員長)などの主催。
試合は動画共有サイトユーチューブでライブ配信され、元15人制日本代表主将の菊谷崇さんが解説。会場では、スポーツイベント「スポーツ体験爆上祭」も開かれにぎわった。(松岡秀宜)
13人制ラグビー、ニウエ代表が広尾で親善試合
スポーツイベント「スポーツ体験爆上祭」