聖火リレー 帯広にも 競馬場ルート検討 東京五輪
【札幌】2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、五輪の聖火リレーのルートを発表した。道内では来年6月14、15日に行われ、帯広もルートに選ばれた。帯広では同14日に行い、ギリシャで「親の火」とともに用意する「子どもの火」が活用される。具体的なルートは年末ごろに発表される予定で、帯広競馬場をルートに入れる方向で検討が進められている。ランナーは公募で選び、道民や北海道にゆかりのある人が対象となる。
聖火リレーは来年3月26日に福島県で開始。全国47都道府県・857市区町村を回り、開会式の7月24日に会場に到着する。
北海道ルートは、道や道市長会、道町村会などで構成する「東京2020五輪聖火リレー北海道実行委員会」が選定。多くの道民に見てもらうため人口の上位6市や、胆振東部地震で被災した胆振管内厚真、安平、むかわの3町など18市町を決定した。
道内でのリレーは来年6月14日に函館から始まり、北斗市、胆振管内洞爺湖町を経て室蘭市、帯広市、胆振管内白老町を回る。白老町のアイヌ文化発信拠点の民族共生象徴空間(ウポポイ)でイベントを行う。15日は苫小牧市、旭川市、千歳市などを通り、最終地点の札幌市北3条広場(アカプラ)でイベントを行う。
帯広市のルート上に競馬場が想定されていることについて、実行委は「ばんえい競馬が世界唯一であること、北海道が馬産地であるということをPRできる」としている。
聖火はギリシャの採火時から「親の火」と「子どもの火」を用意し、通常は親の火のみでリレーする。離島など遠隔地に聖火が訪問する際は、あらかじめランタンで運搬する子どもの火を活用する。親の火と子どもの火が同時に人目に触れることはない。道内では帯広、釧路、根室など6市で子どもの火を活用する。(津田恭平)