国際農機展大盛況でも会場への不満解消が課題 農業TOKACHI
7月に帯広市内の北愛国交流広場で開かれた第34回国際農業機械展in帯広は、深刻さが増す人手不足を背景にロボットやICT(情報通信技術)に関する展示が注目を集めた。過去最多の134社が出展、来場者は20万1000人と前回を上回り、にぎわいを見せたが、以前から指摘されている会場へのアクセスのしにくさは、今回も課題となった。会場への評価は低下し続けており、次回開催に向けて対応が迫られている。
出展者の9割が継続開催を望む
国際農機展は4年に1度開催される十勝最大のイベント。国内外の農業機械メーカーやディーラー、農業施設、農畜産物の加工機械関連企業などが最新鋭の機器を並べる。ホクレンと北海道農業機械工業会、十勝農業機械協議会が主催し、今回は7月12日からの5日間開催した。
開催のテーマとした「ICTとともに更なる未来へ」の通り、無人トラクターやドローンの撮影画像から肥料を調節するシステムなどを中心に、2000点以上が展示された。天候は優れなかったものの会場は連日にぎわい、最新機器に目を輝かせる農業関係者が多かった。
開催後のアンケートでは出展者の9割以上が出展効果を実感し、継続開催を望んだ。
一方で、今回も交通アクセスの不便さは目立ってしまった。会場は手狭になっており、関係者駐車場も限られている上、車両が通るスペースも十分ではない。そのため、一般用のシャトルバスやタクシーも含めて大きな混雑もあった。
アンケートでは駐車場が不十分とするのが7割に上った。会場を適していないとする回答は、開催を重ねるごとに増えている。来場者からもシャトルバスの待ち時間の長さや、駐車場の遠さを指摘する声が聞かれた。
これらは前回2014年のときも指摘されていた。海外からの出展や来場者も増える中、関係者は十勝を代表するイベントとして同じことが課題になってはいけないとし、次回開催に向けて対策を検討する考えだ。
◆十勝農業の1年を総括
・農業TOKACHI2018-十勝毎日新聞電子版特設ページ
◆農業特集
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