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雪煙上げ疾走 十勝牧場で馬追い

雪煙を上げて馬場を走る妊娠馬(10日午前9時半ごろ、金野和彦撮影)

 【音更】独立行政法人家畜改良センター十勝牧場(町駒場並木8、櫻井保場長)で10日、農用馬の冬場の運動不足解消や難産防止のための「馬追い運動」が始まった。1トンを超える妊娠馬などが、雪煙を上げて疾走している。

 同牧場は農用馬の改良・繁殖を手掛け、ばん馬の基礎種となるブルトン種やペルシュロン種など161頭を飼育している。夏は放牧地で過ごすが、冬場は厩舎(きゅうしゃ)やパドックで暮らすことが多くなるため、健康維持も兼ねて運動が必要となる。

 この日は妊娠馬52頭を含む98頭が3群に分かれ、職員の乗る馬に追われながら1周800メートルの馬場を3周した。1トン近い巨体が雪を蹴散らす雄姿に、駆け付けた写真愛好家らも熱心にシャッターを切っていた。同牧場事業担当業務第二課の久保喜広馬係長は「今年は妊娠馬が少ないが、早く春が来て元気な子どもが生まれてほしい」と目を細めていた。

 天候、馬場の状態が良ければ平日午前9時半ごろから45分~1時間程度行い、2月末まで続ける予定。(小縣大輝)

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