ジャガイモ収穫本格化 相次ぐ台風で作業に遅れ
管内のジャガイモ畑で収穫作業が始まった。相次ぐ台風で収穫が遅れる中、農家は少しでも質の良いジャガイモを収穫しようと精を出している。
帯広市昭和町の農業山本裕慈さん(56)は、7・5ヘクタールで特産の「大正メークイン」を栽培。台風10号の通過後、畑が乾いた3日から収穫を始めた。5日は午前6時から、家族5人でポテトハーベスターを使ってイモを掘り出した。
収穫期になっても雨が続いて畑に入れず、やきもきしたというが、機械の準備などをして収穫に備えてきた。山本さんは「雨で土が流れたせいで変色があり、収量も豊作とは言えないが、こんな年の割にはよく育っている」と語った。
JA帯広大正の管内では今年、約1300ヘクタールでメークインを作付けした。22日には恒例の「帯広大正メークインまつり」を行う。同JAの角田征男生産販売部長は「大変な状況だが、収穫したイモを多くの人に味わってほしい」と話していた。(安田義教)