ジャージー牛乳のプリン、エイムカンパニーが開発
公益財団法人北海道中小企業総合支援センターの新商品開発支援の報告会が17日、帯広市内のホテルグランテラス帯広で開かれ、市内で飲食店事業を展開する「エイムカンパニー」(帯広、佐藤慎吾社長)が十勝産のこだわりの卵と牛乳を使ったスイーツの開発結果を報告した。
地域資源を活用して事業化に取り組む中小企業を対象に、商品開発や販路拡大の専門家派遣を行う「地域資源活用型ハンズオン支援事業」。同センター十勝支部(紅葉昭彦支部長)が担当し、専門家としてリプロール(札幌)の山口祐輔氏が昨年から支援した。
エイムカンパニーは、道産米を飼料とする竹内養鶏場(音更)の鶏卵「米艶(つや)」を使い、自社の居酒屋で白いプリン「白艶プリン」を製造・販売していた。今回は十勝加藤牧場(帯広)のジャージー牛乳を使ってプリンを改良した他、外販用に冷凍スイーツ「白いカタラーナ(仮称)」を新開発した。
報告会にはとかち財団や帯広信用金庫などサポート機関を含む15人が参加。佐藤社長が保存料不使用など食材を大切にする考え方を説明し、「食材のこだわりと十勝の素晴らしさを伝えていきたい」と話した。竹内養鶏場の竹内康浩営業部長と十勝加藤牧場の加藤佳恵さんも安全・安心を考えた飼養方法などを語った。
エイムカンパニーは4月までに新商品を販売予定で、カタラーナの名称は自社店舗で来店者に決めてもらう予定。プリン製造工房の開設や将来的にカフェ業態の出店も視野に入れている。
佐藤社長は「ECサイト(インターネットの販売サイト)の他、商談会や物産展に積極的に出たい」と話していた。(小林祐己)