サンマやカボチャ…秋の味覚一堂に 帯広地方卸売市場「いちりん」で周年祭
帯広市の帯広地方卸売市場(西21北1)の場外市場「一鱗」で27日、「いちりん周年祭」が開かれた。サンマやカボチャ、サツマイモなど秋の味覚を求める来場者でにぎわった。
例年開催している「市場まつり」の中止を受け、代替イベントとして企画された。店内販売のほか、午前10時からは屋外の特設会場で、各種野菜や果物の販売や生サンマの箱売りなどが行われ、順番を待つ来場者が長蛇の列をつくった。
カボチャやハクサイなど旬の野菜が並ぶ中、十勝で生産量が増えているサツマイモを品定めする姿も見られ、箱売りの「紅はるか」が販売を伸ばしていた。
タマネギの詰め放題のコーナーも人気を集めていた。1袋300円という廉価な設定もあり、来場者はビニール袋がいっぱいになるまでタマネギを詰め込んだ。夫妻で会場を訪れた市内に住む神谷知恵子さん(63)は「周年祭の開催を知り、サンマや秋サケを探しに来た。これから生筋子も見て帰りたい」と話した。
会場には屋台も設置され、ホタテバターや煮ツブ、ジンギスカンの試食コーナーも設置された。(月森七海)