ジャガイモ列車、9月12日始動 帯広貨物駅にはコンテナずらり
十勝から本州に向けてジャガイモを運ぶバレイショ輸送専用列車(ジャガイモ列車)の今年の運行が、9月12日に始まる予定。JR貨物の帯広貨物駅(高坂秀和駅長)には輸送に使う通風コンテナ約1100個がずらりと並び、運行に向けた準備を着々と進めている。
ジャガイモ列車は収穫最盛期となる毎年9~10月ごろに、士幌町、上士幌町、おとふけ、木野、鹿追町の5JAで集荷した加工用ジャガイモを本州へ運ぶため臨時で運行。帯広貨物駅から埼玉県の熊谷貨物ターミナル駅まで、積載重量5トンのコンテナ100個を載せて1日1便運行している。
同駅によると、昨年はコンテナ約2600個分、約1万3000トンのジャガイモを輸送。例年本格的な収穫シーズンはお盆明けの18日ごろになるが、今年は記録的な猛暑や降水量の減少が大きく影響。「地域によって生育状況にばらつきがある」(JA士幌町食用馬鈴薯課)とし、収穫量の落ち込みが懸念されている。
高坂駅長は「今年も十勝産ジャガイモを生産者の思いと共に、安全輸送で全国に届けたい」と意気込んでいる。(廣田佳那)