タウシュベツの切手好評につき第3弾販売 上士幌
【上士幌】日本郵便北海道支社(坂東秀紀支社長)は18日、四季折々の表情を見せ、北海道遺産にも登録されている旧国鉄士幌線のアーチ橋、タウシュベツ川橋梁(きょうりょう)のオリジナルフレーム切手第3弾を発売した。110円切手が10枚つづりの1シートで1800円。2500シートを用意している。(大健太郎)
同橋梁は1937(昭和12)年に完成した全長130メートル、高さ約10メートルで、11のアーチを備える。ダムの水位が上昇する6月ごろから湖底に沈み始める。近年は水没の繰り返しなどでコンクリートの劣化が激しく、一部で崩落が進んでいる。
フレーム切手は、地域の観光振興が目的。第1弾は2023年4月(700シート)、第2弾は同年7月(1450シート)に発売した。インターネット販売では、いずれもわずか1日で完売する人気だった。
ぬかびら源泉郷郵便局の渥美岳哉局長が発案し、今回も写真家の岩崎量示さん(士幌町在住)の写真を採用。切手には白い雪に覆われた橋梁や、湖面に橋が反射した姿、エゾシカと一緒に写ったコラボ風景など11種類を用意した。
18日、上士幌町役場で切手の贈呈式が行われた。近藤岳男上士幌郵便局長が訪問し、竹中貢町長にフレーム切手を贈った。
竹中町長は「観光資源として高い評価を受けてありがたい。橋の保全でも貴重な思い出の一枚になると思う」と話した。渥美岳哉局長は「今ある形を切手にした。記念に持っていただき、ぬかびら源泉郷へも足を運んでもらえれば」と期待を寄せた。
管内を含む道内107郵便局で取り扱っている。日本郵便のウェブサイト「郵便局のネットショップ」からも購入可能(25日午前0時15分から)。問い合わせは同支社郵便・物流営業部(物販・広告担当011・214・4184)へ。