選挙制度学び模擬投票も 幕別清陵高校で町議会など出前講座
【幕別】幕別町議会(寺林俊幸議長、議員19人)と町選挙管理委員会は24日、幕別清陵高校(小島政裕校長)で、議会や選挙制度の出前講座を開催した。生徒が模擬投票などを通じて、町議会や選挙の仕組みを学んだ。
議会を身近に感じてもらうことを目的に、2022年度から毎年開催している。この日は公共の授業として、1年生84人を対象に行った。
前半では、議会運営委員会の岡本眞利子委員長が地方議会の仕組みを解説した。生徒から「請願や陳情は未成年でも議会に提出できるか」と質問があり、寺林議長は「未成年でも提出できる。お待ちしている」と応えた。
講座後半では幕別町長選挙を想定した模擬投票に挑戦。生徒は候補者の実現したい政策などが書かれた選挙公報を読み込んで、投票したい候補者を選んだ。
体育館に作られた模擬投票所では、「候補者の名前はひらがなでもよいのでフルネームで書いて」、「選挙の公平性を確認するため、1人目の投票者は投票箱に投票用紙があらかじめ入っていないかチェックして」と、選管職員が公正な選挙を行うための仕組みを説明。開票作業の様子も紹介した。
参加した村上翔琉さん(15)は、「投票の方法を学べたので、選挙権を持ったら投票に行く勇気が出た。投票箱を(投票者が)チェックするなど、公正さも分かった」と話した。(吉原慧)