きれいな浴場ガラスで日の出を 大樹・晩成温泉が改修へ
【大樹】大樹町は2024年度、老朽化が進む晩成温泉(大樹町晩成)の改修を行う。屋根や外壁の修繕が中心だが、太平洋を見渡す浴場の窓ガラスを入れ替え、サウナ後に「ととのう」ためのテラスも広げる。現行の大浴場を新設した1997年以来の大掛かりな改修で、施設の長寿命化を図る。(能勢雄太郎)
24年度当初予算案に実施設計費として994万円を計上した。夏場までに設計を終えて改修経費を補正提案する。秋に着工し、来年3月末までに完成させるスケジュール。改修経費は1億円超を見込む。
太平洋に面した大浴場の窓ガラス(幅8メートル)は晩成温泉のセールスポイントだが、経年劣化で曇りやすくなっている。窓ガラスを入れ替えることで、大海原の雄大な景色を見渡せるようにする。
浴場の外にあるテラス(2畳程度=約3・6平方メートル)も海側に広げ、現状の2倍程度に拡大。サウナ室の板も張り替え、サウナ需要に応える。
また、古い建物(旧浴室)や屋外の温室(ガラスハウス)を解体・撤去し、キャンプなどに使用できるフリースペースにする。
町は「工期は来年3月末までだが、大浴場のガラスは年末までには取り換え、(来年の元日営業では)きれいな初日の出を楽しめるようにしたい」(企画商工課)としている。