塩分控えめ「健活ランチ」好評 第一病院が献立リニューアル
帯広第一病院(山並秀章院長)は、人間ドック受診者対象の「健康活動提案ランチ(健活ランチ)」の献立をリニューアルした。地元食材を豊富に用いた地産地消を続けた上で、「塩分の摂取減と、食物繊維の摂取増を」と求める患者らの希望も踏まえたメニューとなり、好評を博している。
「健活ランチ」は、人間ドック受診者に「健康と食の在り方を考えてもらうきっかけづくりに」と提供している特製弁当。2018年からは同病院の管理栄養士が監修、北海興産ビジネス「四季の彩れんが(旧グリルれんが)」(帯広)が調理を担当している。
メニューは、受診者の好みに合わせて毎年更新。今回も受診者の食後アンケートを反映し、23年11月にリニューアルした。計12品目が提供され、道産ホタテ、十勝産のジャガイモや豆、広尾産コンブだし、足寄産ラワンブキの煮びたしなど、地場の食材をふんだんに用いた。
「健活ランチ」で摂取できるカロリーは880キロカロリー、タンパク質34・4グラム、塩分3・9グラム、食物繊維10・9グラム。1日に必要とされるエネルギーや食物繊維の4割程度を確保。昆布だしや酢、野菜のうま味を用いることで、厚生労働省が掲げる塩分摂取量の目標(1日当たり男性7・5グラム、女性6・5グラム)の4~6割程度に抑えた。
受診者からは「おいしく減塩できている」「バランスの良い食事を心がけるきっかけになった」などと好評。同病院栄養科の木村千恵里科長は「塩分摂取が多い、食物繊維の摂取が少ないと感じる方々の数値改善につながるきっかけとなれば」などと話す。(松岡秀宜)