十勝農業史刊行祝う「今後の農業者が読んで」
十勝農業の歴史をまとめた「十勝農業史」の刊行祝賀会が7月31日、帯広市内の北海道ホテルで開かれ、管内各JA組合長ら農業関係者33人が刊行を祝った。(松村智裕)
十勝農業史刊行会(会長・有塚利宣十勝地区農協組合長会会長)が7月3日に発行した。上・下巻計666ページ。民間開拓を契機に十勝が日本の農業基地になるまで発展した歩み、農業生産の推移、各農業団体のデータなどを網羅している。
祝賀会では、有塚会長が「今日の十勝があるのは先人が苦労を乗り越えてきたおかげ。今後を担う農業者に目を通してもらい、次代につないでほしい」とあいさつ。編纂(さん)委員会委員長を務めた帯広畜産大の長澤秀行学長が「貴重な資料が集まり完成した。携わった関係者に感謝したい」と述べた。
同刊行会副会長の林光繁十勝毎日新聞社顧問・主筆の発声で乾杯。十勝産食材の料理を味わいながら、十勝小唄などの余興を楽しみ、刊行会副会長の鈴木雅博十勝農協連会長のあいさつで締めくくった。
A4判ハードカバー。価格1万8000円。申し込み、問い合わせは十勝毎日新聞社営業局事業部(0155・22・7555)へ。