ホクレン 来年度乳価 期中値上げ交渉へ
【札幌】ホクレンの篠原末治会長は22日、飲用や加工向けなど各用途別乳価について、来年度の期中値上げに向け、各乳業メーカーと交渉する意向を示した。配合飼料価格の上昇など生産資材の高騰などを受けた対応。今後、値上げ時期や値上げ幅など、具体的な協議が進められる見通し。
同日のJAグループ北海道の定例記者会見で明らかにした。篠原会長は「適切な所得が得られなければ、酪農の持続可能性を維持することが困難になる」と危機感を表明。その上で、「費用上昇分の適切な価格転嫁を基本とし、都道府県指定団体の動向も踏まえ、協議を進めていく」と述べた。
2023年度の乳価をめぐっては、バターやチーズなど、乳製品向け乳価を22年度比で1キロ当たり一律10円値上げすることで乳業メーカー各社と合意。飲用向けに関しては、昨年11月に1キロ当たり10円値上げした水準を据え置くことが決まっている。(沖田唯可)