北の屋台初の静岡フェア 9日から 帯広物産センターでも特産品販売
北の屋台を運営する北の起業広場協同組合(杉山輝子理事長)と帯広物産協会(小倉豊会長)、互産互生機構(本社静岡県掛川市、佐藤雄一代表社員)は9~15の7日間、静岡産食材を使用したフェアや特産品の販売を行う。
豊頃町と掛川市は、十勝開拓の立役者の依田勉三や二宮尊親などが静岡県出身者だったつながりから、「互産互生協定」を結んでいる。「互産互生」には地産地消にとどまらず、地方同士が結び付いて互いの発展を図る狙いがあり、今回のフェアや特産品販売につながった。
北の屋台で静岡産食材のフェアを行うのは初の試み。フェアには北の屋台全20店が参加する。
1月19日には、北の屋台の店主らが集まり、同機構の佐藤代表社員からフェア用に提供される食材について、説明を受けた。使われる食材は、芽キャベツや高糖度トマト、茶葉など約10点。
同組合の松下博典専務理事は「普段見慣れない食材が屋台に並ぶと、常連客との話も弾む。客に喜んでもらえるのでは」と期待している。
帯広駅のエスタ東館2階にある帯広物産センターでは特産品の販売が行われ、ミカンや茶葉、煮干しなど12品が販売される。
佐藤代表社員は「『食べる』と『買う』が合わさることで、静岡産品の魅力を詳しく伝えられる。まずは特産品の魅力を伝え合い、静岡と十勝で人や物の交流を増やしたい」と話している。(吉原慧)