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十勝川西長いも「お目覚め」 収量や品質平年並み 国内外へ

収穫作業が始まった十勝川西長いも(1日午前11時ごろ、帯広市富士町)

 管内10JAで生産する「十勝川西長いも」の収穫が1日、各地で始まった。きめ細やかな白い肉質と粘りが特徴のナガイモは、高品質のブランドとして国内外に出荷される。

 国の「地理的表示(GI)保護制度」に登録されるなどブランド化している。今年から豊頃町が加わり、帯広かわにし、めむろなど10JAの262戸、545ヘクタールの畑で作付けした。多雨の影響で管理に苦労したが、収量や品質は平年並み。全体で2万2000トンの収量を見込む。秋に7割を収穫し、残りは春に掘って通年出荷する。

 品質を均一化するため収穫開始日を合わせており、約4ヘクタールで育てる帯広市富士町の農業高橋宏樹さん(47)も、家族ら10人が畑に出て作業をスタート。ナガイモが傷つかないよう重機で掘った後は手作業が中心で、深さ90センチの溝に入って1本ずつ大事そうに掘り出した。高橋さんは「健康にいい野菜なので家庭でもたくさん食べてほしい」と話していた。(安田義教)

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