クランベリー創業50年 「スイートポテト」のストラップ記念製作 新工場完成
菓子製造販売のクランベリー(帯広市、水戸部公平社長)は、今年で創業50周年を迎える。主軸の「スイートポテト」をリアルに再現した携帯ストラップなどを記念グッズとして製作し、販売を始めた。帯広市西19条北工業団地内に建設を進めてきた新工場も完成し、9月から新体制で製造に臨む。水戸部社長は「全国のお客さま、十勝の人たちには感謝しかない。記念の新作スイーツも試作中」と話している。
クランベリーはサツマイモの皮を皿に見立てたスイートポテトで知られる。焼き菓子など取り扱いアイテムの中でも6割以上の売り上げを占める。直営店は帯広周辺のみ5店と、地元にこだわっている。
同社は、水戸部社長の父昭二会長が1972年10月、西2南6の現本店に創業。77年、アンデルセン(有限会社)を設立した。2000年には同名の別会社があったため、現社名(屋号)を変更。公募で決定したが、水戸部社長は「大きな転機だった」と振り返る。
創業50周年記念事業として製作したスイートポテトのストラップは「形や色など食品サンプルのように本物にこだわった」(水戸部社長)もので、1個990円。公式キャラクター「べり子」を配したマスキングテープ(250円)も商品化した。
いずれも今月中旬から直営店で販売を開始、特にストラップは土産用などでまとめ買いする人もいるという。「べり子」については「22年前からあったが、創業50年に合わせ正式に名前を付け、初めてグッズにした」(同)とする
新工場の建設は、主軸の本店併設工場など3カ所に分散していた製造部門を集約するのが狙い。本社も同所に移す。敷地面積は約5700平方メートルで、鉄骨造り2階建て延べ床面積約950平方メートル。スイートポテトの製造能力は現在の1・5倍になる。最終事業費は非公表。31日までに機械設備の搬入などを終える予定。本店併設工場は、ふるさと納税の返礼品対応など、EC(電子商取り引き)部門の拠点とする。(佐藤いづみ)
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