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生乳余剰でスーパーも販促拡大「地域企業として応援」

ダイイチ白樺店の売り場で対象品とキャンペーンPOPを持つ加納部長と営業企画の吉川優香さん(右から)。北村慎之店長(左)は限定贈呈品をPR

 昨年末に続いて年度末にも再び生乳の大量余剰が懸念されている。乳製品の消費拡大が呼び掛けられていることを受け、主力産地である十勝管内の食品スーパーでは牛乳などの応援販促の動きが相次いでいる。

 ダイイチ(帯広市)では3月1日から1カ月間、生乳消費拡大キャンペーンを全22店で始める。全社的には初の試みで、指定商品(特選よつ葉牛乳1000ミリリットル、通常売価246円)を購入すると、自社電子マネー機能付きポイントカード(フレカプラス)に通常300円で1ポイントのところ、1本につき30ポイントを付与する。

 1日はスタート記念として、十勝の全9店で買い物した人限定で、よつ葉特選北海道牛乳200ミリリットルパック1本を無料進呈する。(1世帯1本、計3000本用意)。店内POPや折り込みチラシなどでPRし、期間中、前年比2・5倍(約5万本)の販売が目標。

 同社の加納充・商品第一部長は「前年比30トンほどの消費増につなげたい。十勝は酪農王国。生乳廃棄危機は地域にとって大きな問題。地域企業として応援したい」としている。

20%増量で販売する「ハピドリ」(ハピオ)

 JA木野(音更町)の子会社が運営する「ハピオ」(同)は3月3日から、プライベートブランド商品「ハピドリ」(冷凍品、ドリア)を通常(200グラム)より20%増量し、同価格(432円)で販売する。

 ホワイトソースとチーズには十勝産生乳を使用しており、2020年11月の発売以来、累計6000個を売り上げた商品。

 ハピオの赤間宏店長補佐は「生乳に加え、外食控えで低迷する道産米の消費拡大を図りたい」と強調。増量品は、とかち物産センター、帯広地方卸売市場でも販売する。

 学校の春休みと新型コロナによる臨時休校が重なることなどにより、生乳の例年以上の需要低迷が予測、ホクレンの篠原末治会長(士幌町)も消費拡大への協力を会見で呼び掛けた。(佐藤いづみ、大海雪乃)

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    白樺店の売り場で対象品とキャンペーンPOPを持つ加納部長と営業企画の吉川優香さん(右から)。北村慎之店長(左)は限定贈呈品をPR

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